日々リリースされる新しい商品やサービス。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。
バルミューダの扇風機ブランド「GreenFanシリーズ」が好調だ。自社ECサイトにおいて、例年最も売り上げが高い7月の実績が、昨年同月を上回ったという。
これまで同社製品でも目立ったポジションとはいえなかった扇風機ブランドだが、立ち上げから15年が経過した今、なぜにわかに人気になったのか。どのようなニーズを捉えたのか、バルミューダに聞いた。
GreenFanシリーズは、バルミューダが展開している扇風機ブランド。2010年に初代モデル「GreenFan」を発売して以来、現在までにサーキュレーター型を含めた4商品を展開している。バルミューダ製品の中で「認知度が相対的に低い」(担当者)ブランドだったが、4月発売の新モデル、GreenFan Studioが話題に。ブランド全体の認知度を上げ、7月の自社ECサイトの売り上げは2023年を超えた。
GreenFan Studioは三脚型を採用した扇風機。同時に速度の違う風を送り出す二重構造の羽根を持ち、風が渦を巻かない「自然界に近い風」にこだわっている。風量は4段階で調節でき、最大風量の「ジェットモード」では20畳の部屋の空気を約4.5分で換気可能だという。価格は42900円。
三脚部分はアルミ押し出しで成形しており、「金属の上質さと軽やかな抜け感」を両立したと担当者は説明する。接地面が少ないため移動させやすいほか、使用範囲を広げるために従来の倍の長さである約3メートルのケーブルを採用している。
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