企業の新商品・サービスの挑戦を支援するプラットフォーム、Makuake。ここでは日夜、新たなコンセプトを持った商品が企画され、ユーザーの厳しい目にさらされている。多くの支持を集めた商品にはどのような特徴があるのか。本連載では既に終了したプロジェクトを振り返り、成功の要因からプロダクト開発の近未来を探る。
新商品の企画は、マーケティングや商品開発の担当者にとって常に悩みの種ではないでしょうか。解決のヒントは日常生活にこそ隠されています。今回は「うっとうしい」「面倒くさい」という人間の根本的な感情に着目し、そこに眠る商品開発のヒントについてお伝えします。
梅雨の時期、毎日のように降る雨に対して、うっとうしさや面倒くささを感じる人は多いはず。すっかり便利になった現代でそのような感情を抱くのは、そこにまだ解決していない課題が存在することを意味しています。その課題を的確に捉えることが、ヒット商品を作り出すカギです。
例えば車に乗り降りする際、雨で体や車の中がぬれてしまうことがあります。誰しも経験したことがあると思われるこの悩みを、キャッチコピーで的確に表現することで大ヒットした商品があります。
その名も「NURASAN」という傘です。ワンタッチで開閉するので、車のドアを閉めるギリギリまで開いておくことができる傘なのですが、「3秒乗車 濡れる“スキ”を与えない」という表現が見事にニーズを捉えています。結果、2400万円以上の金額を集めました。
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