近年、業務における効率化を目的とした生成AI導入が広がりつつある。一方で、生成AIの業務活用には、企業規模などによって差も出ているようだ。ビジネスパーソンは生成AIの業務活用について、どう考えているのか。導入の障壁となっている要因とは? フリーランス志望者向けキャリアスクール「ONEマーケ」を運営するSTILE(東京都新宿区)が調査した。
生成AIの導入状況について、59.5%が「導入の予定はなく、関心もない」と回答した。「すでに導入しており、積極的に活用している」という回答は10.7%にとどまり、まだまだ生成AIの導入が進んでいない状況が明らかになった。
生成AIに期待することについて、最も多かったのは「業務効率化・生産性向上」で55.7%。「コスト削減」(40%)、「新しいアイデアの創出・事業の改善」(27.6%)と続いた。
生成AIの活用にあたって、障壁だと思うこととして最も多かったのは「従業員のスキル不足・AIリテラシー不足」で43.4%。その後は「導入コスト・運用コスト」(40.5%)、「セキュリティ・プライバシー」(36.7%)と続いた。一方で「障壁はない」とした人は18.2%だった。
生成AIに任せたい仕事については「データ収集・分析」が最も多く45.9%。その他「文章作成・翻訳」(42.6%)、「定型業務・ルーティンワーク」(40.1%)などが上位回答となった。
生成AI導入後の働き方について「変化すると思う」と回答した人は71.5%に上った。変化があると予想する人のうち「仕事の量は減るが、質が求められるようになる」と回答した人は、24.4%だった。一方で「自分の仕事がAIに代替される不安がある」とした人は14.9%となり、雇用への影響に不安を抱く人も一定数いることが分かった。
その他「より創造的な仕事に集中できるようになる」と答えた人は15.7%、「新しいスキルを習得する必要がある」と答えた人は16.5%だった。創造的な業務に集中できると期待する一方で、AIを使いこなすための新しいスキル習得の必要性も認識されているようだ。
調査は11月にインターネットで実施。全国の社会人242人から回答を得た。
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