部下が相談する気をなくす、上司の無神経な「たった一言」「キレイごとナシ」のマネジメント論(5/6 ページ)

» 2024年11月18日 07時00分 公開
[横山信弘ITmedia]

正しい報告をするための2つのポイント

 次に報告だ。

 連絡と異なり、報告するときは、自らが設定しなければならない。進捗はもちろん「変化」「結果」も意識することだ。上司はいつも気にしていることだろう。

 「この商談はどうなってるんだ? ちゃんと進捗を報告しろよ」「あの研修は終わったのか? 終わったのならキチンと結果の報告をしなさい」と、報告を怠る部下に小言を言う。しかし報告を怠る上司も多いのだ。

進捗報告と結果報告を意識しよう

 「来週から4日間、組織風土診断のアンケートが始まる。必ず提出期限を守るように」

 という連絡があったとしよう。それでは、こうしたときに望ましい報告とは?

 「組織風土診断のアンケートを専門の企業に分析してもらっている。予想以上に時間がかかっているようだ。結果は10日後に出ると思う」

 「先日行った組織風土診断のアンケートだが、結果はさらに3日ほど遅れるようだ」

 これらが「進捗報告」である。報告は状況に変化があるたびにしよう。次に「結果報告」はこうだ。

 「3日遅れると伝えたが、予定通りに分析結果が出るようだ。結果が出たら、全社員に開示する」

 これが結果報告である。このように、報告には主に「進捗」と「結果」の報告がある。部下から上司はもちろんのこと、上司から部下に対してもまめに報告すべきである。

 「あれって、どうなったんですか?」と部下から質問されるようでは、人間関係を良好に保つことはできない。

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