部下が相談する気をなくす、上司の無神経な「たった一言」「キレイごとナシ」のマネジメント論(6/6 ページ)

» 2024年11月18日 07時00分 公開
[横山信弘ITmedia]
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相談は相手への「報酬」と考えよ!

 そして最後が相談だ。

 相談することがなくても、相談しよう。とくに上司に対しては「報酬」と捉えるべきだ。上司は部下から相談されるとうれしいものだ。相手と良好な関係を築くためと考えて、積極的に相談しにいく。

 これは上司から部下に対してもそうだ。部下に対しては「報酬」にはならないが、関係を築き、維持するのにとても役立つ。

 「オンライン会議のやり方、とても上手だよね? コツがあったら教えてほしいんだけど」

 「SNSでこんな意見を見つけたんだけど、君はどう思う?」

 こんな他愛もない相談でいいのだ。真剣に問題解決しようとせず、会話のきっかけ作りに使えると受け止めたらいい。

全方位で「報連相の鬼」になれ!

 私は自分に対しても、部下に対しても、クライアント企業の営業にも「報連相の鬼になれ!」と伝えている。上司や部下に対してはもちろんのこと、お客さまに対しても「報連相の鬼」になってコミュニケーションをとるのだ。

 世の中には、いろいろな「話し方」「伝え方」「コミュニケーション」のテクニックが紹介されているが、私は「報連相」が基本だと思っている。

 どんなに口下手でも、聞き上手じゃなくても、報連相さえしっかりしていれば、人間関係を悪くなることはない。たかが報連相、されど報連相だ。意外とみんなできていないので、「報連相の鬼」になるだけで、大きな強みを手に入れられるものと受け止めたい。

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