検索ボリュームの推移を視覚化する「Google トレンド」によれば、「ふてほど」の検索ボリュームは年間を通じて、「地面師」の9分の1、「タイミー」の7分の1、「闇バイト」の2分の1にすぎない。
しかも、流行語大賞の選出を機に「ふてほど」のボリュームが急増していることから、戸惑いながら「ふてほどって何?」と検索する人々の混乱ぶりもうかがえる。
時代を映す鏡としてのシンボルを担ってきた流行語大賞だが、ここまで定量的なデータと乖離する結果は妥当なのだろうか。
確かにインターネットの検索ワードが世の中の全てではない。しかし、百歩譲ってインターネットの外のどこかのコミュニティーで「ふてほど」が流行しているとして、そのコミュニティーが全てかのように「流行語大賞」と認定することもまた不合理ではないか。
そう考えると、もはや「国民全体が納得する流行語」という概念自体が破綻している可能性すらある。特に、SNSや動画配信サービスの台頭により、興味や関心が多様化し、全世代に共通する話題を見つけるのが困難になっている。
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