ユーキャンは今後も流行語大賞を辞めないだろう。それは、自社のブランディングと認知度向上のために有効であることが明らかだからだ。
流行語大賞というイベントは、ユーキャンにとって単なる伝統ではなく、毎年話題を生むことで企業名を広く浸透させる重要なマーケティング施策であり、CMを打たなくても勝手に番組やネットで拡散される。
しかし、その「話題性」は必ずしもポジティブなものとは限らない。
そもそも、今回の流行語大賞がバズっている理由は「時代を反映していない」「無難すぎる」という批判の文脈が中心だ。これがもしバズらせるための意図的なものだったら、注目を浴びたいがために企業イメージ低下を招くという、本末転倒の結果になっている。
流行語の選考基準において無視できないのが、SNS上の流行と国民全体での流行の間に存在するギャップだ。
流行語大賞がその存在意義を保つためには、SNS上の流行を参考にしつつも、国民全体が共感できる「普遍的なテーマ」を見つける必要がある。もちろん、SNSのトレンドを過剰に意識した結果、逆に一部の層にしか響かない言葉を選ぶリスクもあるため、SNSのバズワードを機械的に選出することにもリスクがある。
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