このザッカーバーグ氏のファッションルーティンが世界中に発信されたことで、さまざまな国、業界、業種でパーカー姿で仕事をするビジネスパーソンが増えた。
もちろん、そこには「仕事以外の決断を排除する」ということで、ユニクロやチャンピオンのパーカーを着る人もいれば、ザッカーバーグ氏のように「成功者のオフィスカジュアル」として、「バレンシアガ(Balenciaga)」などのハイブランドのパーカーを身に付ける人もいる。だが、両者に共通しているのは「決して若者に迎合をしているわけではない」ということだ。
このテック業界がけん引した「パーカーのビジネスファッション化」のトレンドが、コロナ禍でのリモートワークの浸透が追い風となって、さらに世界に広がっている。それがよく分かるのが、市場調査を行っているマーケットリサーチインテレクトのリポート「パーカー革命:世界のパーカー市場の急速な成長を理解する」だ。
このリポートでは、世界のパーカー市場についてこんな分析をしている。
「カジュアルで快適な服装が標準となる社会規範の変化も、世界的にパーカーの売り上げを押し上げています」
「パーカーはもはやストリートウエアに限定されません。これらはファッションの主流となり、カジュアルウエアからハイエンドのファッションラインまで、あらゆる年齢層やスタイルで着用されています」
つまり、妹尾氏が主張している「ジジイはパーカーでフラフラすな」というのは、世界のファッションビジネスのトレンドからすると、やや異なっているようなのだ。
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