終身雇用の概念が薄れ、転職を視野に入れる人が増えている。転職サイトは多様な選択肢を提供するプラットフォームとして、転職希望者の利用も多いが、課題もあるようだ。
20〜30代に特化した転職サイトを運営するタレントスクエア(東京都港区)の調査から、転職サイトの利用状況や課題が明らかになった。
転職サイトに登録している20〜30代男女にサイトの選定基準(複数回答)を尋ねたところ、55.8%が「求人数の多さ」を挙げた。以降「求人の質」(51.4%)、「スカウト機能」(29.8%)と続いた。
求人数の多さと質が主に評価される点となっていることから、求職者は自分に合った求人に出会えるかどうかを重要視していることが分かる。また、スカウト機能も一定の割合で重視されている点から、自ら求人を探すだけでなく企業側からのアプローチを受けることで転職活動を効率的に進めたいと考える人も多いようだ。
転職サイトに対する不満(複数回答)の1位は「自分に合った求人がない」で37.3%だった。2位は「通知が多すぎる」(35.9%)、3位は「スカウトが多すぎる」(24.8%)という結果に。
求人の数と質の高さを転職サイトに求めている人が多いなかで、自分に合った求人が見つからないことが不満につながりやすいようだ。また、通知やスカウトが多すぎることも利用者にとって負担となっていることが明らかになった。
実際、スカウトはどれくらい受け取っているのか? 「転職サイトでスカウトを受け取ったことがあるか」という質問に対し、78.5%が「ある」と回答。過半数以上がスカウトを受け取った経験があり、転職活動の一環として活用している様子がうかがえる。
1週間に受け取るスカウト数についても調査したところ、最も多かったのは「0〜5通」で47.0%だった。以降「6〜10通」(38.6%)、「11〜20通」(9.6%)となった。
調査は、転職サイトに登録している20〜30代男女1005人を対象にインターネットで実施した。期間は2024年12月12〜13日。
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