今回のリニューアルについて、有明ガーデンを運営する住友不動産商業マネジメントの坂巻裕太氏(有明モール運営部 部長)は、同施設の客層に言及しながら次のように説明する。
「有明ガーデンは、大きく分けて子育て中のファミリー層と、東京ガーデンシアターのイベントなど興行目的に来た層という、2つの客層が存在します。このうち後者について、近年は東京ガーデンシアターだけでなく、近隣にある東京五輪のレガシー施設で行われるイベントも増えてきており、5階のAriakeダイナーでお客さまが座席を確保しにくくなっている課題がありました」
坂巻氏によると、東京ガーデンシアターでイベントのある日は、フードコートの席が取れず、コンビニなどで購入したものを屋外でサクッと食べているような客も多かったという。このような施設のキャパシティー面での課題を解消するために、全900席のAriakeダイナーに加え、300席超のフードエリアとして新たにARIAKE FOOD STAGEをオープンした。のんびりとした食事には前者、興行前後のさっと食事を済ませたいニーズには後者で対応していく。
ARIAKE FOOD STAGEでは、フードエリアの増強だけでなく、東京ガーデンシアターで行うイベントとのコラボレーションも強化する。有明ガーデンでは、以前からモール内のBGMとして、興行するアーティストの楽曲を流すなどのコラボをしてきた。今後は興行と連動したメニューや、ノベルティの提供などを予定している。また、アーティストのイメージカラーに合わせた照明の調節や、エリア内の大型モニターでライブ映像を流すなど、体験価値の向上に注力する。
「これまでも年間を通して数多くのイベントを行ってきましたが、推し活関連の消費、破壊力にはすさまじいものがあります。イベントによっては、1日に数千万円単位の売り上げアップがあったこともあり、こうした需要に今後も対応していく考えです」(坂巻氏)
ファミマ、「世界の山ちゃん」コラボが“計画以上”の売れ行き 家飲み需要に訴求
ガスト「1990円」高級フレンチコース展開 進藤シェフ「この価格では普通出せない」、狙いは?
インバウンド殺到の渋谷ドンキ 「月に1億円」売れるお菓子とは?
吉野家はなぜ、「カレー」と「から揚げ」の専門店を始めるのか?
コメダのレア業態、「団子が焼ける」喫茶店はわずか14店舗 なぜやっている?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング