コメダのレア業態、「団子が焼ける」喫茶店はわずか14店舗 なぜやっている?(1/4 ページ)

» 2024年11月17日 07時00分 公開
[金森努ITmedia]

著者プロフィール:金森努(かなもり・つとむ)

有限会社金森マーケティング事務所 マーケティングコンサルタント・講師

金沢工業大学KIT虎ノ門大学院、グロービス経営大学院大学の客員准教授を歴任。

2005年より青山学院大学経済学部非常勤講師。


 コメダ珈琲店を手掛けるコメダは、和の雰囲気漂う業態「おかげ庵」をわずか14店舗だけ展開している。既にブランド認知が高いコメダ珈琲店が、なぜこのような新業態に挑戦しているのか。その背景と意図について考えてみたい。

コメダが展開する「おかげ庵」あざみ野ガーデンズ店(編集部撮影)
おかげ庵の店内(出所:公式Webサイト、以下同)

「おかげ庵」の戦略

 コメダ珈琲店は、全国に1004店舗(2024年2月末時点)を展開する有名カフェブランドだ。シロノワールやモーニングといった看板メニューで知られるほか、フードメニューの量が多いとしてSNSでは度々話題になるなど、親しまれている。

 おかげ庵は、そんなコメダ珈琲店の新たな挑戦の一つである。和テイストの落ち着いた空間で、抹茶やスイーツ、そして自分で焼くことができるお団子といった、コメダ珈琲店の既存店舗では味わえないメニューを提供している。

おだんご 醤油(580〜710円、出所:公式Webサイト)

 一見するとコメダ珈琲店の従来のイメージとは異なるように思えるが、なぜこのような業態を展開しているのだろうか。

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