コメダのレア業態、「団子が焼ける」喫茶店はわずか14店舗 なぜやっている?(4/4 ページ)

» 2024年11月17日 07時00分 公開
[金森努ITmedia]
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コメダ珈琲店の戦略の成功要因

 コメダ珈琲店の戦略が成功している要因としては、以下の点が挙げられる。

  • 顧客視点:顧客のニーズを常に意識し、それに応える商品やサービスを提供
  • ブランド力の強化:長年にわたるブランドイメージの確立により、高い顧客ロイヤルティーを獲得
  • 多様化:コーヒーだけでなく、食事やスイーツなど、幅広い商品を提供することで、顧客のニーズに対応
  • 柔軟な対応:時代や顧客のニーズの変化に柔軟に対応し、新しいビジネスモデルを創出

 コメダ珈琲店のおかげ庵は、同社の成長戦略における重要な一手を意味する。周辺需要の拡大とブランドイメージの多様化を同時に実現するこの戦略は、今後のコーヒーチェーン業界において、新たなビジネスモデルの好例となるだろう。

金森努(かなもり・つとむ)

有限会社金森マーケティング事務所 マーケティングコンサルタント・講師

金沢工業大学KIT虎ノ門大学院、グロービス経営大学院大学の客員准教授を歴任。

2005年より青山学院大学経済学部非常勤講師。大学でマーケティングを学び、コールセンターに入社。数万件の「本当の顧客の生の声」に触れ、「この人はナゼこんなコトを聞いてくるんだろう」と消費者行動に興味を覚え、深くマーケティングに踏み込む。(日本消費者行動研究学会学術会員)。

コンサルティング会社・広告会社(電通ワンダーマン)を経て、2005年に独立。30年以上、マーケティングの“現場”で活動している「マーケティング職人」。マーケティングコンサルタントとして、B to B・Cを問わず、IT・通信、自動車・電機・食品・家庭用品メーカー、金融会社、生損保、自動車販売、EC等、幅広い業種に対応し、新規事業・新商品開発・販売計画・販売のテコ入れ案・コミュニケーションプランの策定等、幅広くマーケティング業務の支援を行っている。講師としても業種を問わず、年間100コマ以上の企業研修に登壇。コンサルティング経験を元に企業課題に合わせた研修のオリジナルのコンテンツやカリキュラムを提供。研修によってマーケティングを「知っている」だけではなく、「業務に生かせるようになること」にこだわっている。執筆は、「初めてでもマーケティングが楽しく体系的に学べる本」をテーマに10数冊刊行。「3訂版 図解よくわかるこれからのマーケティング」(同文舘出版)など。


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