日本ハムは、鶏肉を米の形状に加工した食品「鶏米」(価格は未発表)を4月下旬に発売する。お米を食べるような感覚でタンパク質を手軽に摂取できる食品として、シニア層などに訴求する。
「鶏米」は鶏肉を米粒状に加工した代替食品で、通常の米と同様に炊飯ジャーで調理できる。また、米に混ぜて食べるようなシーンも想定している。1キロ入りの炊飯用パックと、電子レンジで調理可能なトマトリゾット・チーズリゾットの計3商品を発売する。
炊飯用パックは1食当たり24グラム(米に混ぜず鶏米のみで炊いた場合)、リゾットは1食当たり30グラムのタンパク質を摂取可能だという。
フレイル(加齢による身体・認知機能の低下)を気にするシニア層や、ライトな健康志向の若年層など、タンパク質を意識的に摂取したいニーズを持つ層に訴求する。高齢者施設向けに、業務用の販売も想定している。
同社はシニア層などをターゲットに、食を通して「健康寿命」にアプローチする施策に取り組む。その一環として、九州大学の研究成果をもとに「フレイル予防プログラム」を開発した、半導体商社のマクニカ(横浜市)と連携している。
具体的に構想している施策は、スーパーの催事コーナーなどで、マクニカが健康状態を調べる「フレイルチェック」や、各種健康アドバイスを実施するというもの。イベントの開催により、スーパーへのシニア層の集客を狙う。日本ハムは、来店したシニア層に対して「鶏米」といった、フレイル予防関連のさまざまな健康食品を訴求したい考えだ。
グループ戦略推進事業部の高崎賢司事業部長は「高齢者の方にとっても『スーパーに足を運ぶこと』自体がフレイル対策につながるメリットがある。マクニカと共創し、新たなサービスを作り上げていく」とコメントした。
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