高級食材として知られる「フォアグラ」が、ターニングポイントを迎えている。アヒルやガチョウに強制給餌して肝臓を肥大化させる生産方法が残酷だとされ、国際的に非難を浴びているのだ。
例えば、米国ニューヨーク州では2019年に市長がフォアグラの販売・提供・所持を禁止する条例に署名。22年9月に英国王に就任したチャールズ国王も、王室内でフォアグラを禁止するなど厳しい対応を取っている。
そんなフォアグラを鶏レバーで「代替」する商品を提供しているのが日本ハムだ。23年3月に「グラフォア」を発表し、応援購入サービスサイトのMakuakeでテスト販売したところ、想定していた販売目標(50万円)をわずか1日で達成。その後、同年6月に同社のD2Cサイト「Meatful」で発売し、個人向けや業務用として人気を博す。
いったいなぜ高級食材で珍味でもあるフォアグラで、代替食品を開発したのか。同社の高崎賢司氏(グループ戦略推進事業部 部長 兼 新規事業推進部長)に話を聞いた。
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