「管理職は罰ゲーム」と揶揄されるほど、管理職という役職が嫌われるようになってしまいました。
確かに管理職になると責任も増えるし、やることも山ほどある。働かない部下にイラッとすることもあれば、産休育休などで外れるメンバーが多く「いったいいつになったら、うちのチームは全員で戦えるのか?」と文句の一つや二つ言いたくなることもあるかもしれません。
とりわけ「課長」は上と下との板挟みで大変です。
私もこれまでのインタビューで「課長になってから、ぐっすりと眠れたことは一度もない」「前例を覆す決断の難しさに直面している」「期待していた部下が突然辞めてしまった。自分の何が悪かったのか」「休日も仕事のことが頭から離れない」など、会社では言えない“本音”を山ほど聞いてきました。
それでも「管理職を辞めたい」「もとの役職に戻りたい」という人はいませんでした。「大変だけどおもろい!」「苦労が多い分、うまくいった時の感激が半端ない」と顔をほころばせるのです。
その一方で、私のインタビューの協力者は圧倒的に40代、50代が多いので、30代の若い管理職の胸の内はいま一つ分かりません。そんな中、マイナビが800人(20代51人、30代349人、40代・50代各200人)の管理職を対象に「管理職の悩みと実態調査」を実施した結果が公表されました(外部リンク)。
そこで今回は「管理職を罰ゲームにしない戦略」をテーマにあれこれ考えます。
まずはその調査結果から、私が気になったものだけ紹介します(以下、抜粋・要約)。
さて、いかがでしょうか。あれこれ数字をあげましたが、大雑把にまとめると「管理職って悪いことばっかじゃないよ。でも、やっぱり上司に相談できないとしんどいし、仕事量増えるわりには期待するほど手当はつかないし、ぶっちゃけメンタル的にもきつい」ってこと。
かつて「身代わり残業」や「名ばかり管理職」が問題になりましたが、「管理職になりたい!」「管理職になってよかった!」と社員に思わせるには、会社が「管理職」をどう位置付け、どうサポートし、どんな「武器」を持たせるか? が重要です。
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