カルビーが「冷凍食品」に本格参入、100億円規模目指す どんな商品を展開?(2/2 ページ)

» 2025年01月24日 10時21分 公開
[三好一葉ITmedia]
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原料の安定供給に危機感

 合わせて発表したのが、JAしれとこ斜里との連携だ。JAしれとこ斜里が建設し、カルビーが運営を受託する予定の新たな冷凍加工施設については、2027年度中の操業開始を目指すという。

photo 斜里町(斜里町公式Webサイトより引用)
photo 冷凍加工施設の完成イメージ(提供:カルビー)

 気候変動が及ぼすジャガイモの収量・品質への影響や、生産者戸数の減少を受けて、同社は国産ジャガイモの調達安定化に向けた施策を進めている。冷涼で寒暖差が大きい斜里町は、北海道内でもとりわけ「ジャガイモ栽培に適した気候」の生産地だといい、同社は現地のJAと連携することで冷凍食品事業の本格化に向け、ジャガイモの調達源を確保したい考えだ。

 2024年3月期には37.9万トンのジャガイモを使用したという同社だが、この連携により最大で約4万トンのジャガイモの確保を見込む。JAしれとこ斜里の平田隆雄組合長も「生産者にとっては安定した取引先を確保でき、地域の活性化にもつながる」と期待を寄せた。生産体制を整備して臨むカルビーの新事業は、同社の新たな柱となるか。

photo JAしれとこ斜里の平田隆雄代表理事組合長
photo 左から斜里町の山内浩彰町長、カルビーの江原社長、JAしれとこ斜里の平田組合長
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