合わせて発表したのが、JAしれとこ斜里との連携だ。JAしれとこ斜里が建設し、カルビーが運営を受託する予定の新たな冷凍加工施設については、2027年度中の操業開始を目指すという。
気候変動が及ぼすジャガイモの収量・品質への影響や、生産者戸数の減少を受けて、同社は国産ジャガイモの調達安定化に向けた施策を進めている。冷涼で寒暖差が大きい斜里町は、北海道内でもとりわけ「ジャガイモ栽培に適した気候」の生産地だといい、同社は現地のJAと連携することで冷凍食品事業の本格化に向け、ジャガイモの調達源を確保したい考えだ。
2024年3月期には37.9万トンのジャガイモを使用したという同社だが、この連携により最大で約4万トンのジャガイモの確保を見込む。JAしれとこ斜里の平田隆雄組合長も「生産者にとっては安定した取引先を確保でき、地域の活性化にもつながる」と期待を寄せた。生産体制を整備して臨むカルビーの新事業は、同社の新たな柱となるか。
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