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「OpenWork」を運営するオープンワークは1月28日、「働きがいのある企業ランキング2025」を発表した。2024年の1年間、企業の社員・元社員がOpenWorkに投稿した会社評価レポートを対象に、総合評価を集計した。
働き方も、キャリアに関する考え方も多様化している今、どういった要素を持つ企業が評価を集めているのか。詳しい結果を見ていこう。
1位は「電通」で前回3位から順位を上げ、初めて首位を獲得した。
同社に寄せられた口コミには「以前の会社イメージと全く異なり、労働時間や休暇取得に関してシビアに管理されており、極端な長時間残業などはほぼない状況。会社出社も義務ではないため、自宅でのリモートを中心とした仕事形態を選択している社員も大勢いる」(マネジャー、在籍20年以上)、「実際に自分が携わった案件が世に出て、自分の目に見えること全てチームで動くので、支えあう文化があり、褒めてもらえる。若手にもある程度の裁量を任せてくれる。自分の好きな領域や、挑戦したい領域に手を挙げたらすぐに入れてもらえる」(営業、在籍5〜10年)など、「働きやすさ」や社員の挑戦や積極的な姿勢を称賛する「企業文化」を評価する声が集まった。
実際に、OpenWorkに投稿された平均残業時間は2015年度の46時間/月から2024年度には34時間/月に減少している。
2位は「セールスフォース・ジャパン」、3位「三井物産」という結果に。
上位企業に寄せられた口コミからは、社員が望むキャリアを実現するための仕組みや上司によるサポートが充実していることが共通点として見られた。風通しの良い職場環境で上司との距離が近いことを挙げる声もあり、年次にかかわらず意見を言いやすいことが挑戦や成長を後押ししていると考えられる。
社内公募制度があり、社内でキャリアチェンジも可能。さまざまな資格取得に関しても福利厚生でカバーしてくれる。ただ自分から動かないと、成長もキャリア開発のチャンスも勝手に降ってくることは少ない。(バックオフィス、在籍5〜10年、セールスフォース・ジャパン)
挑戦する人、本気で取組む人には必ず誰かが共感しサポートしてくれる。年齢や年次は関係ない。強い気持ち、熱い思いを持って、考え抜ける人には素晴らしい成長の機会が待っている。一方で、それについていけない人は何も成し遂げないまま終わる。(営業、在籍10〜15年、三井物産)
メンバーにとって非常に風通しの良い社風。上との距離が近い。教え合う文化があり、成長しやすい環境。(コンサルタント、在籍3〜5年、アビームコンサルティング)
また、若手のうちから裁量権を与えられることや、自ら手を挙げれば難度の高い仕事に挑戦することができる点を指摘する声が多いことも特徴的だった。オープンワークは「自分の仕事に対する責任感や働きがいにつながるだけでなく、転職が一般的な選択肢となった昨今、どこでも通用するスキルを着実に身につけることができる職場環境は社員に高く評価されることがうかがえる」とコメントした。
本調査は、2024年1月1日〜12月31日に「OpenWork」に投稿された、回答時に現職または1年以内に退職した社員によるレポート回答8万5361件を対象データとして集計。8つの評価項目点(「待遇面の満足度」「社員の士気」「風通しの良さ」「社員の相互尊重」「20代成長環境」「人材の長期育成」「法令順守意識」「人事評価の適正感」)をもとに、OpenWork独自のアルゴリズムにより算出している。
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