1000万円のDX投資が台無しに……「進捗管理」の誤解が招く悲劇「キレイごとナシ」のマネジメント論(2/4 ページ)

» 2025年01月31日 08時00分 公開
[横山信弘ITmedia]

進捗管理の本質を誤解すると、こうなる!

 以前、次のようなマネジャーがいた。

 「SFA/CRMを導入すると、営業活動が全て見える化される。スムーズに進捗管理ができるようになって、データ分析も簡単になるはずだ」

 しかし、このように思い込んでいるマネジャーの下では、とても残念な結果になりがちだ。

 「せっかく高額なシステムを入れたのに、一向にデータが集まらない」

 「データが集まらないから、分析もできない」

 「誰も入力しないから、結果的に以前のExcel管理に戻ってしまう」

 なぜこうなるのか? それは、マネジャーが進捗管理に入る部分と入らない部分を、しっかりと理解していないからだ。

 繰り返すが、進捗管理とは、

 「どれだけ進んでいるか」「どこに問題があるか」「予定通りに進めるために何をすべきか」を把握し、必要に応じてサポートを行うこと、である。

 従って進捗管理に入らないのは次の2つだ。

  1. 目標・タスクを明確化し、段階的に分解する
  2. 可視化(見える化)を徹底する

 そして、進捗管理に入るのは次の3つである。

  1. 定期的に振り返り・レビューを行う
  2. 適切なコミュニケーションと早期エスカレーションを行う
  3. 定量・定性の両面から進捗を評価し、柔軟に調整する

 それでは、これら5つのポイントを詳しく解説していこう。

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