近年のトレンドとして、コロナ禍の落ち着きに伴いアート市場が縮小する一方、日本のポップカルチャー関連アイテムの人気が過熱している。アニメ作品のセル画や、トレーディングカード、テレビゲームソフトは特に人気であり、米国のコレクターは「宝物」が眠る日本に注目しているという。
日本のアイテムの出品を強化するべく、同社が東京オフィスを設置したのが2024年だ。日々、多くの人がアニメやゲーム関連アイテムを出品しているという。
さまざまなジャンルのアイテムを扱う同社だが、価値を持つものの共通点はあるのか。松本氏は次のように説明する。「なかなか手に入りにくいもの、状態が良いもの、そして本物であることを証明する鑑定が済んでいることがまず挙げられます。そして、商品にまつわるストーリーや『記憶』が魅力的であることも重要です」
日本のポップカルチャー関連アイテムを落札する層は30代が多いといい、少年時代に遊んだ思い出を求めている。任天堂が1996年に発売した「ポケットモンスター 赤」の未開封ソフトは4万5000ドル(約685万円)で落札されたというから驚きだ。
米国で幼少期に日本のゲームやアニメに触れてきた層が資産を築き、所有欲を満たすために巨費を投じている現代。日本の往年のエンタメコンテンツは世界中に輸出されてきたが、ここに来て再び注目が集まっている。拡大する市場で、オークションビジネスはどこまでシェアを伸ばせるか。
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