闇バイト撲滅のために利益を捨てた? 「爆サイ」が下したびっくりの決断スピン経済の歩き方(6/6 ページ)

» 2025年02月12日 09時07分 公開
[窪田順生ITmedia]
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爆サイの対応から学べること

 悪事を働いているのは犯罪集団や詐欺グループなので、事業者側に落ち度はない。しかし、悪用されるようなサービスや技術を提供している者の社会的責任として、もっと踏み込んだ対策をするべきではないか。たとえそれが自分たちの不利益につながっていても、である。今回の爆サイの対応はまさしくそれだ。

闇バイト対策に踏み切った爆サイ(画像はイメージ、出典:ゲッティイメージズ)

 危機管理はマニュアルにとらわれると必ず失敗する。自社のビジネスモデルや理念、ユーザーとのかかわり方に加えて、その時々の社会状況や他社事例に目を向け、悩みながら「自分たち流の戦い方」を見つけていくしかないのだ。

 そういう意味では、爆サイの対応からは学ぶべきことが多い。危機管理に悩む企業は、ぜひ参考にしていただきたい。

窪田順生氏のプロフィール:

 テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで300件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。窪田順生のYouTube『地下メンタリーチャンネル

 近著に愛国報道の問題点を検証した『「愛国」という名の亡国論 「日本人すごい」が日本をダメにする』(さくら舎)。このほか、本連載の人気記事をまとめた『バカ売れ法則大全』(共著/SBクリエイティブ)、『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受


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