2024年夏、月間11億PV、月間アクティブユーザー数1500万人、1日投稿数70万回と成長を遂げ、ひろゆき氏が開設した「5ちゃんねる」を追い抜いたことで注目を集めた爆サイは、ローカルクチコミ情報に強みを持つ。
国内15エリアで「一般求人掲示板」が設置され、各地の事業者が有料で求人情報を掲載しているのだが、なんとその中にも闇バイト募集があったことを、運用元が確認したという。警察庁が2023年7月に公表した「犯罪実行者募集の実態」にも、「募集に使われることが確認されているツール」として「爆サイ」の名が挙がっている。
当然、爆サイとしては「再発防止策」を講じなくてはいけない。しかし、運用チーム内で何度も議論を重ねたが、なかなか話がまとまらなかったという。
「営業担当としては、運用部に対して闇バイトをすぐに見つけて削除する体制を構築せよと求めますが、手口が非常に巧妙でイタチごっこなのでどれか闇バイトかを見極めるのは現実的には難しい。運用部としては、営業が仕事をとる前に闇バイトかチェックすべきだと主張しますが、1カ月に数千件単位で有料求人掲載があるのでこれも難しい。どこまでいっても平行線でした」(爆サイ.com運用企業)
このような「部署間の対立」は、ビジネスパーソンならば一度や二度は経験があるはずだ。各自がそれぞれ自分の持ち場で、自分の仕事をしっかりしようとすると必ず利害が衝突するものだ。
しかも、先ほども申し上げたように、ネットやSNSという誰でも手軽に利用できるオープンな世界で、悪質な少数ユーザーだけをピンポイントで排除するのはかなり至難の技だ。ハッカーなどと同じく、裏社会の人間はシステムの穴を突いて、新たなスキーム、新たな誘い文句で募集をかけるので、どうしても後手にまわってしまうのだ。
7割が「課長」になれない中で、5年後も食っていける人物
「辞めたけど良い会社」 ランキング ワースト30社の特徴は?
「年収700万円」の人が住んでいるところ データを分析して分かってきた
「47都道府県ピンバッジ」が人気 なぜ「群馬県」が断トツに売れたのかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング