それでは、部下から「ついていけない!」と思われるようなエアプ上司にならないために、どうしたらいいのか? 3つの対策を紹介しよう。
上司が知ったかぶりをせず、素直に「知らない」と認めることは、決して恥ずかしいことではない。時代の変化が激しいのだから、分からないことが多いのは当然だ。開き直っても問題はない。
むしろ「知らないことを認める勇気」があるのは、優れたリーダーの条件とも言えよう。
自分の過去の成功体験を必要以上に引き合いに出すのも控えたほうがいい。部下の意見に耳を傾けることが重要だ。とりわけDXやAIといった新しい分野では、現場の若手社員のほうが詳しい知見を持っていることもある。
「この指示で本当に大丈夫かな」
「本来の課題は何か?」
など、部下と真摯(しんし)に向き合って対話していこう。分からないことがあれば「調べてみる」と約束し、必ずフォローする姿勢を持とう。
最も大事な対策は、コレだ。
知識やスキルは、一朝一夕には身につかない。だからこそ、組織全体で継続的に学び合える環境を作ることだ。例えば週1回の勉強会を開催したり、部署の垣根を越えた情報共有の場を設けたりするのもいい。また、外部のセミナーや研修に参加した際は、その内容を組織内で共有する仕組みを作ろう。
上司だからといって、全てを知っている必要はない。むしろ「私にも分からないことがある」と認め、部下と共に成長していく姿勢のほうが、組織の発展には効果的だ。
ダニング=クルーガー効果が示すように、経験が浅く知識の少ない人ほど過剰な自信を持ってしまう。反対に、本当の意味で経験を積み、深い知見を持つ人ほど謙虚になるものだ。なぜなら、学べば学ぶほど「まだ知らないことがたくさんある」と実感するからだ。
部下たちが上司についていけないと感じるのは、単に上司の謙虚さが足りないからではない。その上司に「学ぼうとする意欲」が見られないからだ。人的資本経営が叫ばれ、リスキリングの重要性が強調される現代において、もはや「知ったかぶり」で場を取り繕う時代ではない。
学ばない上司の下では自分も成長できないと考え、優秀な人材ほど早々に見切りをつけてしまう。一方で、率直に「知らない」と認め、部下と共に学ぼうとする上司の下では、メンバーも安心して成長できる。
だからこそ上司は、もっと学び続けることだ。新しい知識を得ようとすることで、自然と謙虚になれる。その謙虚さこそが、部下との信頼関係を深める最大の武器となるのだ
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