では、他人のせいにもせず、自分のせいにもせず、何のせいにすればよいのだろうか? 「思い込み」のせいにするのはどうだろう。
思い込みのせいにすれば、他人も自分も傷つかない。しかも、人の持つ自己防衛本能を刺激することなく、客観的に問題の原因を考えることができる。
思い込みのせいにするのは、科学の世界では常識的なことである。研究や開発では、実験を日常的に行っているが、最初から思ったような結果が出ることなどまずない。
思い通りの結果が出ないことを一般に失敗と言うが、科学の世界では、それで人を責めるようなことはせず、どうしてその結果が出たのか、思い込みを客観的に考察する。
そして、思ったような結果が出ない原因となった思い込みを見つけたら、それを取り除いた次の実験でどんな結果が出るのかワクワクするはずだ。つまり、科学の世界では、思い通りの結果が出ないことを失敗とは考えず、学びの機会としている。
ここで、ナゼナゼ虫の特効薬が明らかになる。「なぜ?」「なぜ?」と人を追い込むのではなく、一緒に思い込みを探ればいいのだ。
「失敗しようと思って失敗したわけじゃないだろう? 思い込みを一緒に考えてみないか?」
この問いならパワハラには決してならない。むしろ、思い込みを見つけ、人はそこから学ぶことになり、成長さえ加速することになる。
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