「なぜ?」という問いは、よい問いなのだろうか?
確かに、産業界で広く活用され、目覚ましい成果を上げてきたが、そこには前提条件がある。モノに向けられる時にはよい問いでも、自己防衛本能を持つ人に対して「なぜ?」を問い続けると、言い訳ばかりを誘発し、最悪の場合はメンタルヘルス問題まで引き起こしかねない。
問題は人のせいにしても解決しない。重要なのは、思い込みを排除することだ。そうすれば、誰も傷つけない。そのことをぜひ、覚えておいてほしい。
ゴールドラットジャパンCEO
全体最適のマネジメント理論TOC(Theory of Constraint:制約理論)をあらゆる産業界、行政改革で実践。活動成果の1つとして発表された「三方良しの公共事業改革」は、ゴールドラット博士の絶賛を浴び、2007年4月に国策として正式に採用された。成果の数々は国際的に高い評価を得て、活動の舞台を日本のみならず世界中に広げている。2008年4月、ゴールドラット博士に請われてゴールドラット・コンサルティンググローバルパートナーに就任し、日本代表となる。東京大学MMRC(ものづくり経営研究センター)非常勤講師。主な著書に『全体最適の問題解決入門』『考える力をつける3つの道具』(以上、ダイヤモンド社)、『最短で達成する全体最適のプロジェクトマネジメント』(KADOKAWA)、『いま、あなたに必要なのは答えじゃない。問いの力だ』『脱常識の儲かる仕組み』(以上、アマゾン)、『子どもの考える力をつける3つの秘密道具』(ナツメ社)、監修書に『ザ・ゴール コミック版』(ダイヤモンド社)などがある。
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