報告・連絡・相談の頭文字をとった「報連相」というスローガンのもと、問題を早めに「報連相」するように上司から指示が出ると、さらに事態は深刻になる場合が多い。なぜなら、部下は上司から状況報告と対策案を同時に持ってくるように迫られることがほとんどだからだ。
すると、報告書類の作成に時間を取られ、実際に起きている問題への対策に充てる時間が減る。具体的な対処は後回しになり、さらに仕事は遅れることになる。
遅れの可能性を報告しただけで部下を激しく叱責する上司がいる場合は、さらに状況は悪化する。叱責されるのは嫌なので問題を報告するのを避けるようになる。職場の風通しは悪くなり、さらにシーエー虫が好む環境ができあがる。
職場の風通しが悪くなると「風土改革プロジェクト」などが立ち上がり、ただでさえ忙しい現場は疲弊する。上司もその分だけ現場を助ける時間が減る。改革プロジェクトが改革の足を引っ張る皮肉な事態も数多く報告されている。
あなたの職場に「問題を上げてくれない」と嘆く上司がいたら、それはシーエー虫が発生した合図。早期の退治が必要となる。
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