キキカンアオリ虫は短命だし、放っておいても外部から害虫退治が駆けつけてくれるので、自ら退治する必要はさほどない。だが、それではあまりにもったいない。
キキカンアオリ虫の発生を機に、会社の飛躍の道を切り拓く「変化の4象限」という思考法があるので、ここで紹介したい。
変革に対しての行動の選択肢は2つある。それは「変わる」か、「変わらない」かである。そして、その行動の結果としてあり得るのは、「プラス」と「マイナス」の2つがある。
それを4象限でまとめると上のような図になる。
「変わる」の「プラス」の象限には、変わると得られるメリットを考える。この場合はシンボルとして宝物を示している。
次に「変わる」の「マイナス」の象限には、「変わる」と痛い目に合うかもしれない「マイナス」を考える。この場合はシンボルとして、松葉づえを示している。
さらに、「変わらない」ことの「プラス」を考える。この場合はシンボルとして、マーメイドを示しているが、人魚には足がなく、居心地のよい今の場所に留まりたいという意味である。最後に、「変わらない」ことの「マイナス」を考える。この場合は、黙っていると食べられてしまいそうなワニをシンボルとして示している。
実は、「危機感を持て!」と号令をかけるだけでは、4象限の内のワニがいる1つのボックスしか議論していない。「ワニがいるから危ない」と言っているだけだ。
大切なのは、「じゃあどうするか」、つまり何を変え、それによって何を得られるかを議論することだ。「変わる」ことによるプラス/マイナスは何か。「変わらない」ことによるプラス/マイナスは何かという、4つの局面から議論することが変革には欠かせない。
「変わる」ことのプラスが明らかなら、人のモチベーションは上がるだろう。一方、「変わる」ことのマイナスに人は怯えるものだが、「松葉づえ」が必要になるかは未来の状況なので、そうした事態を想定して今からマイナスを回避する手を打てる。マイナスを減らす手立てを打つほど、「変わる」ことでプラスの状況が訪れる確率は高まっていく。つまり、「変わる」ことを選択しない理由がなくなっていくのだ。
「変わる」ことによって得られるプラスが大きいことがわかれば、居心地のよさを優先し「変わらない」ことを選んでいたマーメイドも、「変わる」ことへの抵抗がなくなる。
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