ライザップグループが展開する24時間セルフジム「chocoZAP」(チョコザップ)が2月から、「サポート会員制度」を本格導入した。サポート会員制度とは、会員に空いた時間で店舗の清掃やメンテナンスなどを行ってもらい、その回数や内容に応じて月額料金の割引といった特典を提供するものだ。
サポート会員制度には、店舗運営のコスト削減や運営側の負担軽減だけでなく、意外な効果もあるという。ライザップグループの広報担当者に話を聞いた。
サポート会員には、「フレンドリー会員」と「セルフメンテナンス会員」の2種類がある。フレンドリー会員はフロアやトレーニングマシン、トイレなどの清掃や、備品の補充を行う。チョコザップ側は、会員の活動頻度に応じて、月額料金を割引する。
セルフメンテナンス会員は、トレーニングマシンの不具合対応や修繕、電気系統の確認といった作業を行う。担当する内容が、フレンドリー会員よりも専門性が高いことが特徴だ。チョコザップ側は、会員の対応件数に応じてギフト券を提供する。1月20日時点で、フレンドリー会員は3万2620人、セルフメンテナンス会員には6332人が登録している。
サポート会員制度を導入した背景には、チョコザップが従業員が常駐しない無人店舗であることが挙げられる。店舗に従業員がいないため、マシンの故障や不具合を運営側が検知しづらく、迅速な対応が難しかった。また、トレーニングをする会員は着替えや靴の履き替えが不要であるため、マシンや床などに傷や汚れがつきやすいという問題もあった。
そこでチョコザップは、会員に店舗運営の一部を委託するサポート会員制度を考案。2022年から首都圏の一部店舗で試験導入を行ってきた。「試験導入では、作業にかかる時間や謝礼の方法などを検証しました」(広報担当者)。制度の仕組みが確立したことから、今回の本格導入に至ったという。
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