ホテル事業などを手掛けるデベロップ(千葉県市川市)は3月27日、コンテナホテル「HOTEL R9 The Yard 桐生」(以下、桐生)を群馬県桐生市に開業する。「HOTEL R9 The Yard」シリーズとして全国100店舗目となる。桐生市とは災害協定を締結しており、有事の際には「レスキューホテル」としての役割も担う。
コンテナホテルの「HOTEL R9 The Yard」シリーズは、3月4日時点で全国98店舗、3611室を運営している(3月24日に99店舗目の「神埼」がオープン)。建築用コンテナモジュールを利用した独立客室は、隣室と壁を接しないためプライバシー性にも優れているという。
13平方メートルの室内には、ベッド、ユニットバス、冷凍冷蔵庫、電子レンジ、加湿空気清浄機を備える。
「桐生」の客室数は41室。ダブルは1人6200円〜、2人8700円〜、ツインは1人6200円〜、2人9700円〜(いずれも1泊)。
群馬県で10店舗目の出店となる「桐生」の周辺には、工業団地や観光エリアが集積する。「未来へはばたけ 山田製作所 桐生が岡動物園」や「宝徳寺」といった人気スポットのほか、ゴルフ場、ボートレース場へのアクセスも良いことから、出張などのビジネス利用のほか、観光やレジャーの宿泊拠点としての利用も見込む。
有事の際には被災地へ移設し、避難施設として「レスキューホテル」の役割も担う同シリーズは、2011年の東日本大震災をきっかけに誕生した。1例目は、宮城県石巻市で復興従事者用宿泊施設として利用されたコンテナを栃木県佐野市に移設し、2017年10月に「HOTEL R9 SANOFUJIOKA」としてリニューアルオープン。
1台1客室の独立した客室構造により、宿泊施設としてだけでなく診察室やナースステーションにも活用可能なことから、自治体や民間の病院の有事インフラとして地域医療に貢献する機会も増えている。
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