英会話の「型」を紹介した本が50万部の大ヒット、なぜ?プロダクトInsights(1/2 ページ)

» 2025年03月25日 11時25分 公開
[熊谷ショウコITmedia]

プロダクトInsights

日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。

 高橋書店(東京都豊島区)は、2021年4月発売の『ネイティブなら12歳までに覚える 80パターンで英語が止まらない!』(1320円)が、発行部数50万部を突破したと発表した(2025年3月時点)。

英会話で役立つ80の「型」をネイティブの子どもが覚える順に掲載

 同書の特徴は、英会話力を高めるために「型(=文の出だし)」を覚えるというアプローチを取っていること。英会話で役立つ80の型を、ネイティブの子どもが覚える順に掲載している。

 同社によると「多くの英語学習書が語彙(ごい)やフレーズに焦点を当てる中、本書は子どもたちが自然に身に付けるように、まず基本的な型を学ぶことに重点を置いている。それにより『英語が出てこない……』という心理的な壁を乗り越えやすくなる」という。

 各型をインプットした後は、その型を定着させるための問題を掲載。穴埋め式で正解を考えることで、記憶に残りやすく、定着しやすいトレーニングになっている。「繰り返し練習することで、英語が自然に口から出てくる感覚を養い、実践的な英語力を身に付けられる」(同社)

「型」を覚える→穴埋めトレーニングで習得

 購入者からは「ネイティブが覚える年代別になっているのが非常に良かった」「『have to』と『must』の違いなども整理できて良かった」「例文として一文を全て覚えるのではなく、『パターン+言いたいこと』の組み合わせでいろいろな場面で使え、実用的だと思う」などの声が届いている。

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