味の素AGFは3月31日、家庭用および通信販売限定のレギュラーコーヒーのうち、計176品種を値上げすると発表した。7月1日以降に納品される商品が対象で、店頭価格の上昇幅は約25〜55%を見込む。
対象となるのはスティック58品種、インスタントコーヒー(調整品含む)34品種、スティックブラック30品種、レギュラーコーヒー29品種、ドリップバッグコーヒー25品種の計176品種。主力ブランドの「ブレンディ」や「ちょっと贅沢な珈琲店」のほか、「森彦の時間」などが含まれる。
同社は背景として、円安の長期化や、コーヒー豆などの原材料価格の高騰、各種製造コストの上昇があると説明。
企業努力でコスト増を吸収すべく取り組んできたものの、「全てを吸収することが困難である」との判断から、今回の値上げに踏み切ったとしている。
競合他社を見ると、UCC上島珈琲も5月1日出荷分から、家庭用レギュラーコーヒー製品・飲料製品の一部を値上げする予定だ。店頭価格の値上げ幅は15〜30%を見込んでいる。
UCC上島珈琲によれば、世界的な需要増や、生産国での異常気象による供給量減少を受けて、コーヒー生豆の国際相場(アラビカ種)は直近1年間で2倍以上にまで高騰。2024年12月には、およそ半世紀ぶりに過去最高を記録している。
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味の素AGFのコーヒー「地元ブレンド」好調 きっかけは九州支社長の一言Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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