「きょろちゃん」復刻の理由は? タイガー魔法瓶、目がきょろきょろ動く氷削り器プロダクトInsights

» 2025年04月04日 09時15分 公開
[熊谷ショウコITmedia]

プロダクトInsights

日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。

 タイガー魔法瓶は、昭和、平成、令和と、時代を超えて各世代に愛され続けてきた氷削り器(かき氷器)「きょろちゃん」を“昭和100年”の節目である2025年に復刻すると発表した。品番「ABF-G100」で、6月23日に発売。タイガー公式オンラインストアでの価格は8980円。

「きょろちゃん」が復刻(出典:プレスリリース、以下同)

 同社は1976年、「ハンドルまわせばお目目がくるくる」というキャッチコピーで初代「きょろちゃん」を発売。1977年に2代目、1978年に3代目とデザインを刷新してきた。

 今回は最も人気を博した3代目を復刻する。復刻するのは2018年以来7年ぶりだ。背景には、顧客からの要望や「昭和レトロブーム」の本格到来、SNSや口コミを通じた「きょろちゃん」人気の再燃などがあるという。

歴代の「きょろちゃん」
2025年に復刻する「きょろちゃん」

 きょろちゃんは、かき氷器としての性能に加え、ハンドルを回すと目がきょろきょろと動くのが特徴。素材や厚み、角度にこだわったステンレスの製カッターや回転ねじ式構造を採用することで、子どもでも安全に楽に氷が削れるようになっている。

ハンドルまわせば、目がきょろきょろ動く

 氷押さえ板にスパイクを備え、氷をしっかりと固定でき、冷蔵庫の角氷も使える仕様にした。氷ケースセットは本体ケースに取り付けなくても使え、フルーツや料理を盛った皿に直接かき氷をトッピングすることも可能とした。

外側から直接刃にふれにくい安全設計のステンレス製カッター(左)、子どもでも簡単に氷が削れる回転ねじ式構造(右)
氷押さえ板についたスパイクが氷をしっかり固定(左)、氷ケースセットを本体ケースに取り付けなくても削れる(右)

 本体サイズは約19.4(幅)×33.7(高さ)×18(奥行き)センチ、重さは約0.79キロ。カラーラインアップはイエロー、オレンジ、ブルーの3色。

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