タスク管理が徹底されると、次のステップとして「先回り行動」ができるようになる。
「このデータは経理部に確認してもらう必要がある。だから3日前には資料を渡しておこう」
「この案件は法務チェックが必要になるな。早めに相談しておこう」
このような思考回路が身に付けば仕事は格段にスムーズに回る。まさに「自走できる人材」の誕生だ。
しかし誤解してはならない。自走とは「好き勝手に動くこと」ではなく、「必要な作業を先読みし、段取りする力」である。そしてタスク管理こそが、その基礎体力を育てるのだ。
主体性とは、前提として求めるものではなく、結果として現れるものだということも覚えておこう。
「部下にもっと主体性を持ってほしい」と思ったとき、まず上司がすべきことは、次のような問い掛けだ。
「この部下はタスクをきちんと分解できているか?」
「作業の優先順位を判断できているか?」
「いつまでに何をすべきか理解しているか?」
そのうえで、細かい進捗確認や、小さな成功体験の積み上げを支援すること。それこそが、上司としての役割だ。
部下に「仕事は終わってないですが定時なので帰ります」と言われたら、どう答える?
部下から「給料を上げてください」と言われたら、上司のあなたはどう返す?
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「自責思考を持て」という“無敵論法”の危うさ 素直な若手ほど潰れるワケCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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