「即レスって意味あります? 明日でもよくないですか?」――と部下に言われたら、どう返す?「キレイごとナシ」のマネジメント論(5/5 ページ)

» 2025年04月15日 08時00分 公開
[横山信弘ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4|5       

部下からの質問にどう返すべきか

 さて、冒頭の質問に戻ろう。「即レスって意味あるんですか? 明日返事でもよくないですか?」と言われたとき、どう返すべきか?

 相手に以下のポイントを伝えてはどうだろうか。

  1. レスを先延ばしにすると、君自身の生産性が下がる
  2. 相手の立場に立って考えれば、即レスが求められるケースが多い
  3. 即レスは相手への存在承認になり、信頼関係を構築する

 ビジネスの原理原則は「相手の立場に立って物事を考える」ことだ。繰り返すが、相手の立場に立って明日返事のほうがよければ明日する。即レスのほうがよければ即レスする、というだけである。

 即レスせずに、レスを先送りするほうが相手にとってよいシーンを即答できないのなら、単に自己都合だ。自己都合で明日レスするのなら、それはいいはずがない。必ずそう伝えよう。

 「即レス」はテクニックもスキルも必要がない。単なる習慣だ。誰にでもできる。誰にでもできることをせず、「あの人はいつもレスが遅い」「言わないと返事をくれないよね」とレッテルを貼られるのは不本意だろう。相手との信頼関係を知らぬ間に傷つける可能性があるのだから、自分自身のためにも「即レス習慣」は身につけたほうがいいだろう。

前のページへ 1|2|3|4|5       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR