「万博ガンダム」の勇姿、夢物語ではない? 最新技術が見せる説得力(2/4 ページ)

» 2025年04月17日 07時34分 公開

最新技術で実現するバーチャル宇宙旅行

 エントランスでは、GOICの活動を紹介するほか、プラズマ技術で窒素肥料をつくるという設定のもと、「ビームサーベル」(モビルスーツ用の近接戦闘武器)が農業に使われていることも紹介されている。こうした展示を通じて、テーマのひとつである「まだ実現していない科学技術」による未来の姿を来場者に印象付けている。

photo 夢洲ターミナルの搭乗ロビーの様子

 スタージャブローへ高速移動する軌道エレベーターの床面には、ソニーの触覚提示技術であるハプティクスにより全身に感触を届ける「Haptic Floor」を設置し、移動中の振動を再現。窓に映る映像は、大阪から宇宙へ移行していく様子を表現した。

 スタージャブロー内へ移動すると、モビルスーツがスペースデブリ(人工物や残骸などの宇宙ゴミ)を処理する様子を観察できるようになっている。

photo 軌道エレベーターから宇宙へ
photo スタージャブロー内。設置された窓には外の様子が流れる

 体験のハイライトは、暴走デブリから現れたガンダムシリーズに登場する兵器「ジオング」(MSN-X17 ジオング タイプMA)との戦闘だ。

 ジオングがジャブロー周辺で作業する「ザク」(モビルスーツの一種で、量産型の主力機体)を破壊し始め、ツアー参加者は緊急退避ポッドへの移動を促される。ピンチを迎える中、グラスフェザーという装備を付けた「ガンダム」が現れ、来場者を守ろうと奮闘する──というのが今回のストーリーだ。

photo 作業を行うモビルスーツの様子
photo 突然、緊急避難のサインが鳴り響く

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