・自由時間がない
OECD(経済協力開発機構)の定義によれば、自由時間が1日1.5時間未満の人々が時間貧乏に該当するそうです。仕事に加えて、家事、育児、介護などがあれば自分の自由になる時間などほとんどないという人も少なくないかもしれません。そして、自由時間がなくなると、次に減るのが睡眠時間です。ついつい、寝る前に何かしようとして、睡眠時間が減ってしまいます。当然睡眠が減ると、心身の調子が低下し昼間の生産性や気持ちにも悪影響を与えてしまいます。遅れを取り戻そうとして、さらに睡眠時間が減るという悪循環まで起きてしまうこともあります。忙しいと感じている人は、自分に自由時間はどれだけあるのか、定期的に確認する必要がありそうです。
・マルチタスクを好む
常に時間に追われていると感じている人は、多くのタスクを抱え、「あれもこれもやらなければ!」と常に感じていますので、往々にしてマルチタスクになりがちです。基本的に人は一度にひとつのことしかできないのですが、時間に追われている人は、集中力が続かないのか、ほかのことが気になるのか、何かを始めたとしてもすぐに違うことに手をつけたりします。当然、生産性もクオリティも落ちますので、仕事の時間は余計にかかってしまい、さらに時間がなくなるという悪循環に陥るわけです。
・スマホが手放せない
数十年前にはなかった症状の代表が、スマホです。今、電車に乗って周りを見渡すとわかりますが、乗客全員がスマホを見ているという状況も少なくありません。
中には、スマホでEラーニングや調べものをしている人、勉強をしている人、あるいは仕事の指示や考えをまとめている人もいるかもしれませんが、自分自身のことを振り返ると、だいたいが暇つぶしです。総務省情報通信政策研究所が令和6年に公表した「情報通信メディアの利用時間」によれば、20歳代の平日のネット利用時間は1日275分、休日は309分。40歳代でも平日、休日ともに1日176分で、完全に生活の一部となっています。
こうなると、暇つぶしというよりも、忙しさに関係なく、スマホを見ているという感覚かもしれません。むしろ暇つぶしだけに使用する分には大きな問題にはなりませんが、暇つぶしを超え、仕事にしろ、勉強にしろ、成果を生み出さなければならない時間にまでこのスマホ時間が占領してきているとしたら問題です。
多くの人が、このような時間貧乏の兆候を持っているのではないでしょうか。次回は、この時間貧乏を防ぐために、どうすればいいのかを考えてみましょう。(フランクリン・ プランナー)
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