さて、今後の間取りはどのように変化するのか。未来を予測することは難しいが、昭和の家は「一度建てたら一生モノ」という意識が強かった。親から子へ受け継がれることも多かったが、いまは住む人のライフステージによって、「変化できる家」のニーズが高まっているようだ。
間仕切りによって部屋を増やせる、または減らせるので、磯野家でいうと、カツオとワカメの部屋を別々にする(4.5畳なので、「狭すぎるよ」といった声はいったん横に置いておく)。カツオが一人暮らしを始めると、間仕切りをなくして、ワカメだけが使うといったイメージだ。以前からこうした設計は存在していたが、この流れは1Rにも広がってきた。
例えば、野村不動産。天井高が異なるスペースでも、部屋数を変えられる物件を開発した。1人のときは1Rとして広く使って、誰かが来たときや家族が増えたときには部屋を仕切って、1LDKにするといった具合である。
大規模リフォームをしなくても、空間を“着替えられる”家が増えていけば、磯野家からこんな声が聞こえてきそうだ。
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