この記事は『小売ビジネス』(中井彰人、中川朗/クロスメディア・パブリッシング)に掲載された内容に、編集を加えて転載したものです。
イオンが主導するドラッグストア(Drg)の大再編が成立し、売り上げ業界1位ウエルシアHD(売り上げ1兆2173億円)とイオンが出資していた2位ツルハ(同1兆247億円)が2027年までに経営統合することが決定しています。
単純合算で売り上げ2兆2447億円という巨大Drgの誕生で、現在の3位マツキヨココカラHD(同1兆225億円)、4位コスモス薬品(同9649億円)を圧倒するトップ企業の誕生、として大きなニュースとなりました。
ツルハは、アクティビストファンド、オアシスが13%の株式を取得して以降、さまざまに株主提案を受けていて、ホワイトナイトとして名乗りを上げたイオンの傘下に入ることを選んだ、という話です。
ただ、この大再編劇もこれで完成ではないかもしれません。イオンの出資するDrg大手、クスリのアオキ(売り上げ4368億円)も、オアシスから株主提案を受けていることから、イオンとの統合が取り沙汰されているのです。
仮にその方向で進むとすると、イオンのDrg事業は、売り上げ2.7兆円弱という圧倒的トップシェアとなり、残る競合が統合しても追いつけない存在になるのです。しかし、業界の覇者は、必ずしもイオンに決まったわけでもないのです。
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