大阪・関西万博、ちょっとさびしい「セブン」、エンタメ要素満載のくら寿司……各チェーンの施策に「格差」あり?長浜淳之介のトレンドアンテナ(5/5 ページ)

» 2025年05月05日 05時00分 公開
[長浜淳之介ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4|5       

飲食チェーンの「世界グルメ」企画、きっかけは「あのチェーン」

 ここまで触れてきた各チェーンの施策は、いわば「世界にはまだあまり知られていないが、日本人の口に合う料理」を発見して、知らせようというもの。これらは、牛丼チェーン「松屋」の企画がルーツになっているかもしれない。同チェーンが東京五輪に向けて世界各国の料理を紹介しようと、ジョージアの料理「シュクメルリ」を発売して大きくヒットしたのは記憶に新しい。

 その後、松屋は、ペルー料理「ロモサルタード」、マレーシア料理「ルンダン」、ポーランド料理「ミエロニィハンバーグ」、セネガル料理「マフェ」などを投入。新作が出るたびに話題になっている。

 今回の万博をきっかけに、日本の食文化が世界の食文化を取り入れて、さらに進化していくという“レガシー”を期待したい。

著者プロフィール

長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)

兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。著書に『なぜ駅弁がスーパーで売れるのか?』(交通新聞社新書)など。


前のページへ 1|2|3|4|5       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR