人気スーパー「ロピア」が札幌に続々進出 トライアルやイオンがひしめく激戦区でどう戦うのか(1/3 ページ)

» 2025年05月15日 07時00分 公開
[小林英介ITmedia]

著者プロフィール

小林英介

1996年北海道滝川市生まれ、札幌市在住。ライター・記者。北海道を中心として、社会問題や企業・団体等の不祥事、交通問題、ビジネスなどについて取材。阪神タイガースをこよなく愛しており、体は酒でできている。「酒はライフラインだ」を合言葉に、道内や東京などで居酒屋めぐりをするのがライフワーク。


 今、北海道でスーパーを巡る動きが過熱している。

 筆者が住む札幌市では、北区・屯田にあったイトーヨーカドーの撤退に伴い、跡地に「ロピア」が北海道に初進出した。市内ではそれを皮切りに福住や琴似でも開店が相次いでいる。

ロピアが札幌のスーパー激戦区に進出(筆者撮影、以下同)

 2024年11月に屯田店をオープンしたロピアは、この2月に福住、4月にはビバホーム清田店、5月にも琴似店と出店ラッシュが続く。これらの店舗が開業するのと前後して、OICグループでは商業施設「CiiNA CiiNA(シーナシーナ)」もオープンしている。「利用者や勤務スタッフが『おいしい、うれしい、たのしい』と 心から思えるような場所にしたい」という由来を持つ。

 ロピアは「同じ商品ならより安く 同じ価格ならより良いものを楽しく感動できる愛に満ち溢れるお店」がコンセプト。仕入れから陳列に至るまで、各売り場の担当チーフが権限を持っており、店ごとに最適な商品をそろえているのも特徴で、「食のテーマパーク」の実現を目指している。

ロピアの琴似店

 支払い方法にも特徴がある。クレジットカードを使う際の手数料削減を目的として、これまで現金払いのみだった。しかし、この3月に公式アプリへのチャージによるキャッシュレス決済と新しいポイント「C」を九州エリアから順次導入すると発表。今後は全国の店舗でも導入を予定し、現金・クレジットカード・銀行口座と3通りのチャージ方法を採用する。

 取材に応じたOICグループ広報担当者は「キャッシュレスを望む利用者の声が以前から多くあり、検討を重ねてきた」と回答。「支払いの選択肢を増やし、利用者とつながっていけるようなシステムを導入した」と話す。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR