実際、初任給いくらほしい？ 2027年卒に聞いてみた

[サトウナナミ，ITmedia]

　今年も初任給引き上げのニュースが相次いで報道された。そのような中、2027年卒の考える、理想の初任給額はいくらか。マイナビ（東京都千代田区）が調査を実施した。

2027年卒大学生キャリア意向調査4月（写真AC）

実際、初任給いくらほしい？

　理想の初任給額については「25万円」が最も多く28.0％に上った。厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、大卒初任給は平均24万8000円であり、おおよそ全国平均の初任給額を求めていることが明らかになった。

　「30万円」は21.7％と2番目に多い結果に。初任給引き上げのニュースが頻繁に報道されていることから、理想の初任給に注目が集まっている可能性が考えられる。

理想の初任給額（マイナビ調べ）

　初任給についてどのように情報収集しているのか。最も多い回答は「企業の公式Webサイトを見る」で62.0％。また、87.4％が初任給について何かしらの情報収集をしていることが分かった。

初任給について、どのように情報収集をしているか（マイナビ調べ）

　大学1、2年生の時点でキャリア形成活動に「参加した」と回答した人は48.4％に上った。参加のきっかけについては、「就職や社会の仕組みを知りたいと思い、自主的に」が18.7％となり、前年より5.9ポイント増加した。

低学年のときにキャリア形成活動に参加したか（マイナビ調べ）

低学年時のキャリア形成活動にはどのようなきっかけで参加しようと思ったか（マイナビ調べ）

　4月単月でキャリア形成にかかわるプログラムへの参加状況を尋ねた。その結果、「オープン・カンパニー＆キャリア教育等」の参加率は15.9％で、「仕事体験」は2.9％、「インターンシップ（5日間以上のプログラム）」は1.3％となった。「これらの活動には参加していない」とした81.7％を除くと、18.3％の学生が何かしらのキャリア形成活動に参加したことが明らかに。今後、夏の長期休みに向けて参加率の増加が見込まれる。

キャリア形成にかかわるプログラムへの参加状況（マイナビ調べ）

　調査は4月20〜30日にインターネットで実施。2027年3月卒業見込みの全国の大学生、大学院生を対象とした。有効回答数は2878人。