なぜ「OJT」ばかりの企業に若者は定着しないのか? 上司が部下育成を勘違いする理由「キレイごとナシ」のマネジメント論(1/5 ページ)

» 2025年05月29日 06時00分 公開
[横山信弘ITmedia]

「キレイごとナシ」のマネジメント論

常に目標を達成させる「常勝集団」をつくるために、キラキラしたビジネスtipsは必要ない。組織マネジメントを専門とする横山信弘氏が、本質的なマネジメント論を「キレイごとナシ」で解説する。

 「『まずはやってみろ』と言われても、やり方を先に教えてほしいのに……」

 Z世代の若者社員が悩んでいた。

OJTにも限界がある(ゲッティイメージズ、以下同)

 「うちはOJTで育てる」と胸を張る企業がある。OJTとはOn-the-Job Trainingの略で、現場で実務を通じて部下を育てるやり方だ。一見すると効率的で理にかなっている。しかし、このOJT偏重の企業は、実のところ若者の定着率が低いようだ。

 なぜ「OJT」に偏っている企業では、若者が定着しないのか? 

 そこで今回は、OJTの問題と部下育成について解説する。若者の定着率に悩む経営者やマネジャーは、ぜひ最後まで読んでもらいたい。

著者プロフィール・横山信弘(よこやまのぶひろ)

企業の現場に入り、営業目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の考案者として知られる。15年間で3000回以上のセミナーや書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。現在YouTubeチャンネル「予材管理大学」が人気を博し、経営者、営業マネジャーが視聴する。『絶対達成バイブル』など「絶対達成」シリーズの著者であり、多くはアジアを中心に翻訳版が発売されている。


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