『マインクラフト ザ・ムービー』の大成功は、映画業界にゲーム原作映画への期待感を一段と高めることだろう。繰り返しとなるが、2023年公開のアニメ映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は全世界興行収入で13億ドル超のメガヒットを記録し、日本でも洋画興収1位に輝くなど、ゲームIPの映像化がビジネス的に大きな成果を上げている。任天堂は2026年4月に『スーパーマリオ』の映画新作を米国公開予定と発表しており、ゲーム原作映画を新たな柱、そして自社コンテンツへの入口とすべく積極的な展開を進めている。
さらにゲーム世代が親となったことで世代をまたいで支持されるIPが増えている点も追い風だ。先に記したように、1980年代から2000年代にゲームを遊んで育った世代が今は消費の中心層となり、自分の子どもと一緒にゲーム原作の映画を楽しむ文化が根付きつつある。
直近の注目は任天堂が『スーパーマリオ』に続き制作を表明している『ゼルダの伝説』の実写映画だ。任天堂は『ゼルダの伝説』実写映画を2027年3月26日に全世界同時公開すると公式に明言している。任天堂で「マリオシリーズ」など数々のゲームの生みの親となった宮本茂氏自らプロデューサーとして参加する大型プロジェクトだ。『マインクラフト』『マリオ』に続くゲーム映画の超大作として、世界中のファンやビジネス関係者から大きな期待が寄せられている。
『マインクラフト ザ・ムービー』の日本市場での成功は、海外発のコンテンツであっても、コンテンツ特性とターゲティングが合致すれば、実写・アニメを問わず観客を動員できることを示した。ビジネス面、そしてクリエイティブ面双方において、ゲーム原作映画の今後に明るい展望を感じさせる。
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