実際に本企画をスタートすると、想定以上の反響があった。「十分な量を用意していたつもりだったが、商品を棚に並べる前から楽しみに待っているお客さまもいた」
年代別では、特に20代の新規来店が増えたという。最も利用が多かったのは40〜50代で、同社では「家族や友人とシェアする目的で購入している」と分析している。
SNSでは「お得」「いいね」といった反応に加え、通常の商品ではあまり見られない「面白い」「やばい」といった感想も寄せられた。「もっと頻繁にやってほしい」「(対象)商品がもっと多いとうれしい」といった声に応えて、開催頻度を当初予定の年1回から2回に変更したほか、対象の品数を増やした。
開催に当たっては、原材料の高騰に加え、製造や物流にかかわる“見えにくい”コスト増もあるという。そのまま実施すると会社としては採算が取れない構造であるため、どうすれば要件を満たしながらコストを削減できるのかを検討し、盛り方や容器、仕入れの調整など、考えられるあらゆる工夫を凝らしてコストダウンを図っている。
もともと年1回の予定だったところを年2回に増やしたこともあり、社内の各部署で準備に追われているようだ。それでも継続して実施するのは、以下のような理由もある。
「加盟店のオーナーや従業員からは、『お客さまが笑顔で商品を手に取り、商品がどんどん売れていくのがうれしい』という声が寄せられた。この企画には、売り上げ以上の価値があると実感している」
また、同社としては本キャンペーンをきっかけに来店した顧客が「ローソンが何か楽しいことをしているな」と感じてもらうことで、キャンペーン期間外にもローソンに足を運んでもらえることを期待している。実際に「再来訪の顧客数は、データ上でも想定を上回っている」という。
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