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「AI選考」より人による評価を重視 Z世代の就活意識とは?BaseMe調べ(1/2 ページ)

» 2025年06月06日 11時18分 公開
[小松恋ITmedia]

 約6割の就活生が「合否判断はAIにしてほしくない」と感じている。キャリア支援プラットフォーム「BaseMe」を運営するアレスグッド(東京都渋谷区)が、企業に就職予定の大学生・大学院生300人を対象に実施した「Z世代就活生調査」で分かった。

「Z世代就活生調査」を実施(写真提供:ゲッティイメージズ)

就活でのAI利用 実はまだ多数派ではない?

 AIが合否を判断することについて「AIにジャッジされるのは嫌だ」(88人)、「AIに判定されても納得感がない」(86人)、「AIよりも人に自分を理解してもらいたい」(77人)といった否定的な意見が多くを占めた。

 一方「公平な評価が期待できる」(69人)といった肯定的な声や、「特に気にならない」(54人)といった中立的な声もあがり、Z世代はAIの利便性を認めつつも、人による評価とのバランスを求めている傾向がうかがえる。

AIが合否判断を行うことについて

 就活でAIを使うことについては「効率的で助かる」(128人)、「新しい視点が得られて面白い」(83人)と肯定的な意見が目立った。一方「AIを使ったことがバレないか心配」(63人)といった声もあり、AI活用にためらいを感じたり、企業からの評価を気にする学生も一定数いるようだ。

就活でAIを使うことについて

 就活でのAI活用シーンについては、「エントリーシートの作成・添削」(86人)、「自己分析」(85人)が多いものの、「AIは活用していない」(118人)と答えた学生も3分の1以上に上り、デジタル世代の中でもAI利用に差がある現状が浮き彫りとなった。

就活でのAI活用シーンについて

 就活生が最も嫌だと感じる企業の対応については、「高圧的・否定的など、コミュニケーションの姿勢」(92人)が最多。「学歴や外見でレッテルを貼られるなど、個人評価が不公平」(55人)、「採用基準が不明確・選考結果が遅いなど選考プロセスの不透明さ」(54人)が続いた。Z世代は企業に対し、公平性や透明性、一人一人を尊重する姿勢を求めている様子がうかがえる。

就活生が最も嫌だと感じる企業の対応について
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