小米技術日本(シャオミ・ジャパン)は4月5日、国内2店舗目となる直営店「Xiaomi Store イオンモール川口店」をグランドオープンした。
3月にはイオンモール浦和美園店にも同様にXiaomi Storeを開店させるなど、出店を加速している。その狙いは何か。同社の取締役副社長鄭彦(テイ・ゲン)氏に聞いた。
――リアル店舗出店の狙いは?
当社のグローバル戦略は、現地のマーケットを重視しつつ、販売パートナーと連携しながら、自社販売サイトや、リアル店舗の「Xiaomi Store」を強化し、顧客により適正な価格で、効率的に製品を提供していくことです。これは当社のミッションである「Innovation for everyone」に基づいています。
日本市場での出店はフラッグシップ製品の展開と同様、日本市場を重要視した上での新リテール戦略の一環となります。スマートフォンやタブレットを中心に、スマート家電とシームレスな体験価値を、日本の消費者に提案していきます。新リテール戦略と、その体験価値を実現するXiaomi Storeは重要な役割を担っています。
――今回、イオンモール川口に出店した理由は?
中国やアジアで、26のイオンモールにXiaomi Storeを出店しています。その縁もあり、今回イオンモールさまでの出店に至りました。2024年に渋谷のポップアップストアを開いた際に、直営店での手応えを感じましたが、今後の製品ラインアップ拡大に伴いファミリー層へのアプローチを優先し、近郊部に出店することに決めました。
――日本市場をどう捉えていますか?
日本のスマートフォン市場は、9割が通信事業者のマーケットです。スマート家電市場も多種多様な製品があり、成熟したマーケットと見ています。この市場に対して、当社の強みはスマートフォンやタブレットを中心とした、自社製品によるシームレスな接続体験で、煩雑な操作を減らしたスマートライフソリューションを届けることだと考えています。
去年から今年まで、ライカ共同開発のカメラを搭載したフラッグシップモデルや、Wi-Fiモードを搭載するワイヤレスイヤホンなどが、好評です。直近のイオンモール浦和美園店の店舗も想定以上の滑り出しを実現できています。その理由をしっかりと分析した上で、日本市場における戦略をより高精度に練り上げていきたいと考えています。ブランド認知の向上や、パートナーさまとのコ・マーケティング(複数の企業が連携してマーケティングをする戦略)やファンとのコミュニケーションを強化していきます。
――今後の展望をどう考えていますか?
まずは関東圏、その後に全国への拡大を検討しています。先ずは年内に5〜10店舗にしていきたいですが、タイミングや立地、その他の経済条件を鑑みて検討していきたいと思います。ストアでは、地域の消費者のニーズに合わせて、もちろん臨機応変に主力商品を調整することはできますし、シャオミの強みとなるスマートフォンとIoT製品のシームレスな連携や商品種類の豊富さなど、よりスマートなライフソリューションを提案していきたいと考えています。より多くのお客さまに適正な価格の商品を届けられるように、積極的に店舗を拡大していきたいと思います。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング