「電気は自分でつくる」扇風機が登場 電気代高騰の“救世主”に?プロダクトInsights(1/2 ページ)

» 2025年06月16日 06時13分 公開

プロダクトInsights

日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。

 家電メーカーのアピックスインターナショナル(大阪市)は、ライフスタイルブランドの「ENEMATE」から自家発電機能付きコードレス扇風機を4月下旬に発売した。先行販売した応援購入サービス「Makuake」では、売り上げが238万4800円に達した。電気代高騰が続く中、「電力を自分でまかないたい」という顧客の声に応えて開発した。

photo コードレスで自家発電する扇風機を発売(出所:プレスリリース、以下同)
photo 「ソーラーパワーリビングファン」

 ENEMATEは「エネルギーと友に生きる」をコンセプトに、電気代高騰と環境負荷への対応として、ソーラーパワーによる「つくる・たくわえる・使う」の家庭内エネルギー循環を実現する家電シリーズ。

 今回発売した「ソーラーパワーリビングファン」(3万5200円)は、台座に搭載されたソーラーパネルで発電して運転するコードレス扇風機で、コンセントから電源を取る必要がなく、場所を選ばずに使えるのが特徴だ。

photo ソーラーパネルは台座から取り外しできる

 ソーラーパネルは台座から取り外せるほか、1万mAh(ミリアンペアアワー)の大容量バッテリーを搭載し、単体でも発電可能。モバイルバッテリーとしても機能し、スマートフォンなどのモバイル端末への充電にも対応する。

 同社によると、例年より4〜5月の気温が低めに推移したため、販売ペースは鈍かったが、今後の気温上昇に伴って需要が高まると見込んでいる。

photo スマホなどの充電も可能
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