日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。
家電メーカーのアピックスインターナショナル(大阪市)は、ライフスタイルブランドの「ENEMATE」から自家発電機能付きコードレス扇風機を4月下旬に発売した。先行販売した応援購入サービス「Makuake」では、売り上げが238万4800円に達した。電気代高騰が続く中、「電力を自分でまかないたい」という顧客の声に応えて開発した。
ENEMATEは「エネルギーと友に生きる」をコンセプトに、電気代高騰と環境負荷への対応として、ソーラーパワーによる「つくる・たくわえる・使う」の家庭内エネルギー循環を実現する家電シリーズ。
今回発売した「ソーラーパワーリビングファン」(3万5200円)は、台座に搭載されたソーラーパネルで発電して運転するコードレス扇風機で、コンセントから電源を取る必要がなく、場所を選ばずに使えるのが特徴だ。
ソーラーパネルは台座から取り外せるほか、1万mAh(ミリアンペアアワー)の大容量バッテリーを搭載し、単体でも発電可能。モバイルバッテリーとしても機能し、スマートフォンなどのモバイル端末への充電にも対応する。
同社によると、例年より4〜5月の気温が低めに推移したため、販売ペースは鈍かったが、今後の気温上昇に伴って需要が高まると見込んでいる。
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