ファミリーマートは7月1日から、大塚製薬や全国47都道府県と協力し、熱中症対策の取り組みを始める。全国の店舗内に設置されたデジタルサイネージでは、地域ごとに異なる動画を放映し、ポカリスエットなどの売り場には注意を促すポップを設置する。
動画は15秒間で、熱中症を防ぐための「こまめな水分・塩分補給」「外出時は、暑さを避ける工夫」「十分な睡眠とバランスの良い食事」といったポイントを伝える。動画やポップは地域ごとに内容を変えており、大阪府では「こわいんやで熱中症!!」といった方言を使うなど、親近感を持ちやすい工夫をした。売り場のポップには各地の「ゆるキャラ」も登場する。
ファミマでは、2021年から店内に大型デジタルサイネージ「FamilyMartVision」を導入しており、全国約1万6300店舗のうち約7割に設置されている。普段は商品の広告や、エンタメ情報、ニュースなどを流しているが、7月1〜14日の期間は、熱中症対策の動画を1時間に6回の頻度で放映する。サイネージがない店舗では、ポスターや売り場のポップで呼び掛ける。
大塚製薬は2023年、環境省と「熱中症対策の推進に関する連携協定」を結び、熱中症対策の取り組みを強化している。同社首都圏第一支店の支店長、伊藤徹也氏はは、ファミマと連携することで「より生活者に近いところで熱中症予防を啓発できる」と話した。
さらに、ファミマは社員や全国の加盟店に対し、大塚製薬主催の「熱中症対策アンバサダー講座」の受講を促している。ファミマ地域代表(首都圏)の水野康之氏によると、「暑さで体調を崩したお客さまへの対応方法が分からない」といった従業員の声があったという。講座を通じて適切な対応を取れるようにする。
ファミマ、初の大型デジタルサイネージを導入 大阪・関西万博店の特徴は?
6月から「熱中症対策」が義務化 各社の対策から見える課題Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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