止まらぬ食品値上げ 7月は2105品目が対象に(1/2 ページ)

» 2025年07月03日 12時11分 公開

 帝国データバンクがまとめた2025年7月以降の「食品の値上げ動向と展望・見通し」によると、主要な食品メーカー195社における同年7月の飲食料品値上げは合計2105品目となり、単月としては3カ月ぶりに2000品目を突破した。今月中にも、年間で2万品目に達する可能性がある。

photo 帝国データバンクは、2025年7月以降の「食品の値上げ動向と展望・見通し」の分析を行った(出所:photoAC)
photo 飲食料品値上げ 月別推移(出所:プレスリリース、以下同)

 家庭用を中心とした7月の飲食料品値上げは2105品目で、1回当たりの平均値上げ率は15%だった。前年同月(418品目)と比べて1687品目、403.6%増と急増し、単月としては3カ月ぶりに2000品目の大台を超えた。また、1月以降7カ月連続で前年同月を上回っており、連続増加期間としては2022年の統計開始以降で最長を更新した。

 2025年7月の値上げ品目を分野別に見ると、「調味料」(1445品目)が最多となり、カレールウやだし製品などが目立った。「菓子」(196品目)は、3月以来4カ月ぶりに100品目を上回り、一部では内容量変更を伴う値上げも確認された。「加工食品」(117品目)では、コメ価格の高騰が影響した米飯製品や、パスタソースなどの値上げが目立つ。2025年の飲食料品値上げの勢いは、前年と比べてもなお強い状況が続いている。

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