転職を考えた理由と、職場の満足度に関係はあるのか。レバレジーズ(東京都渋谷区)が調査を実施した。
過去に転職を考えた理由1位は、職場に満足している社員(以下、満足層)・職場に不満を感じている社員(以下、不満足層)ともに「年収が低いこと」だった。不満足層においては「適切に評価されていない」といった報酬や評価に対する不満が、満足層においては「尊敬できるロールモデルがいない」といった不満がより高い傾向にあった。
勤務先での満足要因を見ると、満足層では「仕事内容への納得」「適切な評価」「仕事のやりがい」といった項目の満足度が高かった。一方、不満足層では「残業時間」「福利厚生」「勤め先の安定性」などに対する評価が満足層よりも高かった。
重視する働き方について、不満足層では「年収の高さ」を重視する傾向が見られた。一方、満足層では「ワークライフバランスの良さ」「仕事内容への納得」「仕事のやりがい」など、どのように働くかという点も重視することが分かった。
レバレジーズは「満足層は、不満足層と比較して、『転職は自分には関係ない』と考える割合が高い傾向にある」と指摘。しかし、満足層の約4割が転職を「無関係」とは捉えておらず、現状に満足しながらも転職を意識していることが分かった。
調査は22〜49歳の男女に、インターネットで実施した。事前調査が2月20〜28日、一般社員向け本調査は2月28日〜3月2日、人事・管理職向け本調査は2月28日〜3月3日。有効回答数は3万1010サンプル(事前調査)。
調査における「満足層」の定義は現在の職場環境に対して「非常に満足」「満足」「やや満足」 と回答した974人、「不満足層」の定義は現在の職場環境に対して「非常に不満足」「不満足」「やや不満足」 と回答した613人とした。
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