口コミ探索サービスを運営するマイスタースタジオ(大阪市)は、全国の男女500人を対象に「集客目的の口コミ依頼に関する意識調査」を実施した。不適切だと感じた口コミ依頼の方法として最も多かったのは「内容を指定する」で、32.0%に上った。
2位は「悪い口コミを消す」(28.2%)、3位は「投稿すると特典がもらえる」(24.4%)、4位は「お金を払って口コミを依頼する」(23.8%)となり、いずれも2割を超えた。
「内容を指定する」と回答した人からは、「悪いことは書かないよう言われた」(20代女性)、「高評価してくださると嬉しいですと言われた」(40代女性)といった声が寄せられた。こうした体験から、口コミ投稿者の自発性を損なう行為に拒否感を抱く人が多いことがうかがえる。また、依頼方法だけでなく「悪い口コミを消す」など評価を操作する行為も不適切だと感じる人が多く、自然で率直な口コミ環境を求める声が目立った。
店舗などが集客目的で口コミを依頼するケースについて、「知っている」と答えた人は50.2%、「何となく知っている」が39.2%となり、認知度は約9割に達した。
SNSやレビューサイトの普及により、口コミは新規顧客の獲得において重要な要素となった。そのため、企業や店舗が口コミ依頼を行う事例が増加し、一般にも広く認識されるようになっている。
集客目的の口コミ依頼に対する印象で最も多かった回答は、「信頼性が低下する」で45.8%を占めた。全体としては否定的に捉える声が優勢だった。
一方で、「理解はできる」と答えた人は14.2%、「実体験ならいい」が12.2%と、一定の条件下では理解や許容を示す回答もあった。口コミ依頼そのものではなく、その「やり方」に問題があると考える人も多いようだ。
マイスタースタジオは、「店舗や企業が集客目的で口コミを集めたいと考える場合は、顧客の自発性に委ね、正直な意見を求めるなど、信頼性を損なわない工夫が必要だ」と指摘している。
今回の調査は、全国の10代以上の男女を対象に、2025年5月1〜3日にインターネットで実施された。有効回答数は500人(女性344人、男性156人)。
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